園長のコラム

園生活の中での日々の子供たちとの関わりから、私たち大人が「よりよく生きる」ことを考える・・・「幼児教育」をテーマに神明幼稚園の園長自らが、思いを綴ります。

第2回 つくるということ

幼稚園で子どもたちは、実にいろいろなものを作ります。いわゆる「製作」とよばれる活動です。段ボールに色を塗って車や船を作ったり、木工遊びをしたり、画用紙に色紙を切り貼りしたり・・・。

 どうして幼稚園では何かを作る活動がこんなにいっぱいあるんだろう? 幼稚園で何かを作るという行為は、子どもたちにとってどんな意味があるんだろう?って思ったことはありませんか。

 

なにかをつくることの意味

 私は、幼稚園で子どもたちが何かを『作る』というのは、「子どもたちが自分自身を『何かを作り出すことができる存在』だと確認すること」だと考えています。だから、幼稚園の製作では、上手とか、出来映えとか、そんなことはまったくどうでもいいことで、子どもたちが何を作ったかではなく、何かを作り出したという経験それ自体に意味があると思っています。
  そういう意味で「粘土」は、幼児期の子どもたちにとって、とても望ましい造形素材だといえます。粘土は、子どもたちの力で自由に形を変えることができます。こういう粘土のような素材を「操作性が高い」といいます。わかりやすく言えば「あつかいやすい」ということです。この「あつかいやすい」ということが、とてもたいせつです。
  子どもたちは粘土をこねて、まんまるのお団子を作り、細長~い蛇を作り、平べったいおせんべいを作ります。子どもたちは十分に有能感(自分自身を有能な存在だと肯定的に認識すること)を味わい、自信をつけていきます。そしてそれが「育つ」ということだと思います。

▲ページトップに戻る