園長のコラム

園生活の中での日々の子供たちとの関わりから、私たち大人が「よりよく生きる」ことを考える・・・「幼児教育」をテーマに神明幼稚園の園長自らが、思いを綴ります。

第15回 対話的な学び(2)

 「対話的な学び」の続きです。
まだ(1)を読んでいない方は、ぜひ(1)から読んでみてください。

 

 

対話的」と言うと、私たち大人はつい「言葉のやり取り」と受け取ってしまいますが、幼児期の子どもたちは未だ言葉を獲得する過程の途上にあります。そんな彼ら、あるいは彼女たちと対話するためには、私たち大人は言葉以外のメッセージにも注意深くあらねばなりません。

 

神明幼稚園には毎年たくさんの子どもたちが新しく入園して来ます。新しく入園した子どもたち一人一人と、「この子はどんな子かな?」と考えながら、子どもたちが園で安心して過ごせるように関係を作っていきます。なかには新しい環境に馴染むのに時間がかかるお子さんもいますが、私たちは注意深く時間をかけて距離を縮めて、安心して他者に体を委ねることの心地よさを伝えていきます。3年間で子どもたちは、他者と対話的な関係を築く「コミュニケーション力」を育てていきますが、その基礎となるのは乳児期からの親を含めた他者との身体的接触の経験だからです。

 

とは言え、子どもたちにはいろいろな個性があり、身体的接触が大好きな子もいれば、少し臆病な子もいます。また、お母さん、お父さんたちにも、わが子とのふれあいが大好きな方もいれば、その方法に戸惑う方もいます。そこには個人差はありますが、他者と肌を触れ合う心地よさを感じることは、子どもたちにとって生涯を通じたコミュニケーション力の基礎となります。

 

神明幼稚園の親子ひろばでは、本園への入園を検討している2歳児(あるいは3歳児)の保護者の方に、親子ひろばの終わりの会で親子のふれあい遊びを体験していただいています。お母さん(あるいはお父さん)のお膝の上で、幼稚園の先生と一緒に「落っこちた」をして遊んだり、くすぐりごっこをしたり、子どもたちは大喜びです。

 

2歳児、3歳児は、ことばを獲得する過程の入り口に立ったばかり。非言語的・身体的な対話を経験しながら、やがて言葉でコミュニケーションをとる段階へと進んでいきます。親子ひろばのふれあい遊びでは、私たちのそんな思いを参加した保護者の方に伝えられたらいいなと思っています。(^-^)。